2018年 10月 14日 ( 1 )

19年ぶりに蔵王・熊野岳に登る 2018年10月

<2018年10月16日>
 
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 お昼を済ませてまずは御釜まで下りてみます。

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 白い雲が浮かぶ空を背景にしていると、標高が2000メートルに満たないとは思えません。

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 御釜の淵まで下りられるわけではありませんが、「下りないように」と注意書きがあるところを見ると、近づこうとする輩がいるのでしょうか?

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 右に御釜を見下ろしながら縁をまわるように遊歩道が続きます。

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馬の背に上がって歩いてきました。 右に先ほど御釜を見下ろした場所が。

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御釜の正面にやってきました。(これが正面といってよいのかわかりませんが、なんとなく正面じゃないかなあ?)

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ところどころにこのような穴が掘られ、ビニールテープの目印が立っていました。 噴気やガスの有無や観察をしているのだと思います。

 さて、広く蔵王と呼ばれていますが、山域全体を指し、蔵王という山があるわけではありません
 それぞれに名前のついた小さな峰の集まりで、その最高峰が熊野岳です。

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 ツレアイと私はもうひとりの山仲間と一緒に、19年前の7月に東北の山行にやってきました。
 行きがけの駄賃にとばかり、まず、ここ熊野岳に登り、
 下山した足で左沢(あてらざわ)に向かい、古寺鉱泉に泊まって、翌日大朝日岳へ。
 下山後、鳥海山の山形側のふもと、湯の台温泉に移動して、次の日、鳥海山へ。
 下山後、湯殿山温泉の一軒宿、湯殿山ホテルに移り、翌日の最終日に月山に登って帰ってきました。

 まだ梅雨は明けず、晴れたのは鳥海山のみ。 あとは連日小雨と曇り空という気象条件でしたが、
 今思うと、4日で4山に登るというハードな日程をよくこなしたものだと我ながら感心します。

 御釜周辺には幾度となく来ましたが、熊野岳に登ったのはその一度きり。しかも、雨の止み間の曇天で景色はほとんど見えませんでした。
 今回、最初から登るつもりではなかったのですが、この上ない晴天と、たっぷりある時間とで、 熊野岳まで行ってみたくなりました。
 あのとき、山頂からどんな景色が見えたのだろう
 ツレアイもおそらく同じような気持ちを持ったのだろうと思います。
 「熊野岳まで行ってみる?」「時間はあるのか?」「うん、たっぷり」

 熊野岳まで登ることにしました。
 馬の背からの傾斜は緩く、岩場のような危険な箇所もありませんし、稜線に出てしまえばなだらかです。

 とはいえ、元々はそんなつもりではなかったわけですから、
 ツレアイはニットの半袖で手ぶら、私はパンツですが上は花柄のチュニックで右手にカメラ、左手にバッグをぶら下げるという、山登りとはかけ離れたいでたちで、
 ちゃんとした山の格好のグループや、軽装とはいえ山に登るべく支度をしている方々の中で少々気はひけます。
 ただ、靴はふたりともスニーカー型のウォーキングシューズで、トレッキングシューズほどのソールの厚みとグリップ力はありませんが、
 浮石や火山特有の砂礫を注意して歩けば大丈夫。

 山支度なら刈田岳のレストハウスから40分ですが、このなりですから、努めてゆっくり、足元を確認しながら、いざ登ります。

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 馬の背から稜線まではやや急な斜面ですが、直登ルートより、より楽な、巻いて登る道を選んでいきます。

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 足元を注意していると、枯れたコマクサを見つけることができました。

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 振り返ると、御釜に雲が上がってきていましたが、ほどなくしてまた晴れました。

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稜線に出ると、非難小屋があります。 右は古い非難小屋の跡。

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稜線の反対側の眺望が一気に開けます。

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 熊野岳へ、ゆるやかな稜線をたどります。 右奥は、地蔵山。 山形の蔵王温泉からロープウェイで上がることができます。

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山頂が見えてきました。

レストハウスからちょうど1時間、山頂到着です。

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頂上に祭られている「蔵王権現」のお社。 蔵王という山名の元となったといわれています。

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 山頂の広場に建つ斉藤茂吉の歌碑。万葉仮名で「陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中に立つ」とあります。
 自分で読めたわけではありません。 なんと読むのか首をひねっていたら、指導員の方が教えてくださいました。

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19年ぶりに触れる頂上の道標。 右はアルバムにある19年前の山頂。

そして、19年前には見ることのできなかった眺望が眼前にあります。

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一番下の写真、奥の山並みの、中央やや左の一番高い点が大朝日岳。 ですが、私が最も見たいと願った月山は、右手前の白くなびく雲にすっかり隠れてしまっていました。 指導員さんによると、午前中はその雲の奥に鳥海山も見えていたとのこと。 残念!

眺めを堪能したら下山します。下りは滑るので、より一層慎重になります。

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 御釜に雲が湧いたようです。
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レストハウス横まで戻ってきました。 月山の雲はとうとう動きませんでした。

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 蔵王エコーラインを来た方向に戻ります。
 熊野岳へはもう登ることはないかもしれませんが、今回立ち寄らなかった途中のスポットもあるので、エコーラインを通る機会がまたあることを願います。
      
by spring-ephemeral | 2018-10-14 02:17 | 山歩記 | Trackback | Comments(6)