<2019年4月28日>
「熱海七湯」の源泉のひとつ 『清左衛門の湯』 を所有しており、開業は文化三年(1806年)。 以来、屋号、及び、経営者の苗字が今も変わらずに続いている熱海唯一の宿とのこと。 ご先祖が武田家系列の武士だと言い伝えられ、門上に 武田菱 がある、玄関の 武田屋形門 は、映画 「影武者」に使用されたそうです。 門を入った先には菅原道真公由来の 古屋天満宮 があります。 菅原道真公が大宰府に島流しになった折に彫られた自像で、現存する三体のうちの一体が祀られているそうです。 門をくぐって右手に本館の玄関があります。 ロビー(写真はHPより)から部屋へ。 宿は海に向う傾斜地に建っていて、玄関やロビーのある階は3階にあたります。 エレベーターで1階に下り、エレベーターホールからすぐの部屋(写真で、一番手前左の部屋)が、今回の我が家の部屋です。 部屋にあがってすぐ左に洗面とその奥にトイレ。 ふすまを開けると部屋です。 露天風呂は加水も加温も無しの源泉100%。 源泉そのものは90度近くあり、部屋でも80度近くあります。 熱くし過ぎたときのために水道の蛇口もついていますが、 基本はさました状態の源泉に熱い源泉を注いで好みの温度に調節します。 お湯はph8.1のアルカリ泉で、とろみを感じるようななめらかなお湯です。 あとで行く大浴場も適温にさました源泉100%ですが、なんといっても、部屋のお湯の気持ちよさは格別でした! 部屋でお茶をいただいて、では大浴場へ。 大浴場は1階。 レトロな雰囲気の廊下の先、庭を回りこんだところが入り口です 右が女湯。 入れ替えはありません。 (写真はHPから) 浴室はさほど広くなく、カランも5ヶ所。 露天風呂は内湯の倍くらいあって十分広く、ビルに囲まれているので眺めはありませんが、開放感があります。 お湯は源泉100%。 部屋のお風呂のように熱い源泉が注がれることはなく、 湯口からは適温に調節されたお湯が出ています。 露天は外気に当たる分ぬるめでした。 <夕食> 食事は部屋でいただきます。 自家製梅酒をほうじ茶で割った食前酒、 牛乳を使用した胡麻豆腐と、前菜いろいろ。 布海苔糝薯のお吸い物、 生ビールはないので伊豆限定ラベルのサッポロびんビール、 シャブリ。 お造りは地鯵、鯛・・・あとは失念・・・これを6種類の味を自由に組み合わせて。(上段左から:伊豆のわさび、伊豆大島の自然海塩、青とうがらし。 下段左から:土佐しょうゆ、ExVオリーブオイル、ポン酢) 基本料理では 黒毛和牛肉 か 鮑の躍り焼き を選べますが、特選では両方、厳選ではお肉がA5ランクのヒレになります。 鮑は係りの方が切ってくださったあとの写真になりました。 自家製蓬麩の炊き合わせ(左)、 鰻とトリュフの茶碗蒸し。 塩麹で仕立てた初鰹(左)、 鰆と合鴨の杉板焼き。 ご飯は ひじきご飯です。 そのままでも美味しいのですが、左上の黒胡椒をカリカリと挽きながらかけると、また味わいが変わって美味しかったです。 伊豆らしい海の幸に、洋風のアレンジや新しい試みを加えていこうという心意気が感じられて、良い夕食でした。 <2019年4月29日> 昔はおそらく海からせりあがった高台にあって、眼下に海が見えただろうと想像します。 今はビルに囲まれてしまって海の方向さえあやふやですが、庭のおかげで周りのビルの圧迫感を感じません。 お茶が嬉しい! こちらのお宿、眺望の無さや、大浴場がやや狭いことなどが影響しているのかもしれませんが、基本代金が連休価格とは思えない料金設定でしたので、露天風呂つきのお部屋と、料理をアップグレードしました。 源泉の気持ちよさと、工夫されたお料理と、にこやかなスタッフが好印象で、駅からも近く、良い宿でした。
by spring-ephemeral
| 2019-05-13 01:04
| 宿を楽しむ~伊豆・箱根~
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Comments(2)
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よし坊
at 2019-05-13 13:14
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部屋の写真を見ていると お屋敷 と言った感じで次の間が繫がって居てスゴイの一言です。僕みたいな性格だと居所が無くなって困るかも知れません。
勿論お風呂も食事もスゴイの一言ですね。熱海はこの手の宿もある東京の奥座敷なんでしょうね。
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うつきよう
at 2019-05-13 23:41
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よし坊様、
ツレアイも私も、畳に座るより椅子のほうが楽なので、 本間は食事と寝るときだけで、 他の時はもっぱらソファセットにばかりいますので、 もったいないといえば、もったいないですね(笑) 熱海はいっとき団体の客足が遠のいて寂れた時代がありましたが、 首都圏から近い距離にあることなどが見直され、 このところ個人客が戻ってきて活気が出てきたようですね。 それに伴ってかなり強気な値段の宿も登場するようになってきましたが、 こちらは、内容から考えると、お得で良心的な価格設定だと思いました。
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