<2016年9月18日>
積善館には、佳松亭、山荘、本館のそれぞれにお風呂があります。 まず、一番広い、佳松亭の 「杜の湯」 から行ってみます。 《佳松亭 杜の湯》 まだどなたもいらっしゃいません。 源泉はとても熱いので要注意。 このあと雨が本降りになり、露天の屋根のない部分に出られたのはこのときだけでした。 《山荘 山荘の湯(家族風呂)》 山荘には貸しきりの家族風呂、「山荘の湯」 があり、空いていればいつでも自由に入れます。 忘れずに札をひっくり返して「使用中」にして中へ。 広さはともかく、50年も前の温泉旅館の浴槽ははこんな感じだったなあ、としばしタイムスリップした時間でした。 《本館 元禄の湯》 山荘のエレベーターを1階におり、扉が開くと、「浪漫のトンネル」が現れます。 板敷きで、雨のせいかところどころ雫が落ちる地下通路を抜けた先が本館です。 本館は元禄4年に建てられ、日本最古の木造湯宿建築といわれており、群馬県の指定文化財にも登録されています。 (写真はHPより) (同じく)雨が酷く、この目で実際に外から眺めることはできませんでしたが、 赤い橋を渡って建物に入るロケーションは、映画「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われています。 さて、「浪漫のトンネル」の出口は本館の2階です。 2階から階段を下りると本館の玄関です。 左手に、帳場の前を通り、広間の廊下を進むと、「元禄の湯」(右写真(HP))があります。 奥が女湯、手前が男湯。 「元禄の湯」は外来入浴もでき、最初に行ったときは入浴客で一杯。 とても入れないので出直しました。 写真撮影は不可。 もっとも人が多く、写真は撮れません。 この写真はエレベーター内のポスターから。 男女とも同じ広さで左右対称。 壁には蒸し風呂(サウナ)もあります。 広さは写真を見て想像する広さの半分と思っていただければ近いと思います。 小さな浴槽にはおとな二人でいっぱい。 大きな浴槽は6人くらいがせいぜいでしょうか。 洗い場はなく、シャワーはひとつ。 湯船から直接すくってかけ湯をします。 混んでいるときはとても浸かっていられませんでした。 出直したときは空いていて、 ひとつの浴槽にひとりで浸かることができました。 時が止まったままのようなお風呂ですが、 「杜の湯」で入り直して戻りました。 <夕食> 夕食は、「杜の湯」の手前の個室食事処でいただきました。 満月をイメージした前菜。 お造りは鯛、うに、(たしか)イサキ、ぼたんえび、まぐろ。 花びらのような冬瓜がユニークです。 蕎麦もおいしかった。 野菜のゼリー寄せとサーモンマリネは洋風の酢の物ひと皿。 メインの焼き物には松茸が。 器使いも目新しく、料理も随所に工夫が見られ、良い内容だと思いました。 ワインは少し寂しい品揃えでした。 <朝食> 朝食は、ロビーラウンジが会場です。 サラダを食べながらお膳を待ちます。 食前のジュース類は有料。 ※ 今回の宿、料金は結構張りました。 新装成ったばかりの部屋はきれいでしたし、歴史的な建物も残されていて、ユニークな館内ではありました。 「杜の湯」も部屋のお風呂も良かったです。 夕食も悪くありませんでした。 しかし、全体を見ると、前述のように、朝の飲み物は有料だったり、食後のコーヒーも無し(部屋にはコーヒーメーカーがありますが)。 新聞も入らず。 山の中という場所を考えても、料金ほどのサービスはないように思いました。 チェックアウトし、玄関を出るときには、「荷物をお持ちしましょう」(一泊ですから大した荷物ではありませんが)でもなく、 雨が降っていましたが「傘をお使いください」(傘たてにはたくさんビニール傘が置いてありましたが)でもなく、 車まで走って、乗って、帰りました。 見送りの姿も見えず。 見えなくなるまで見送って欲しいとは思いませんが、 客が帰るのを宿の誰も見届けないのは寂しいものがあります。 正直なところ、高いと思った今回でした。
by spring-ephemeral
| 2016-09-30 02:53
| 宿を楽しむ~関東~
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Comments(4)
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よし坊
at 2016-09-30 15:11
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やっぱりこの季節になると何所の宿も松茸が出るんですね。
食事内容も良い、温泉も良い、なのにサービスが悪いのは頂けないですね。 ホームページから一言言ったら改善してくれるんじゃないだろうか。 サービスによって印象が全く変わっちゃいますもんね。
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うつきよう
at 2016-09-30 23:02
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よし坊様、
伊豆とか箱根とかあたりの、それなりの宿に匹敵する料金ですので、 いろいろ比べてしまうと、もの足りない感は否めないものがあります。 四万温泉にはこちらの宿のほかにも、昔からテレビによく登場する宿がありますし、 比較的近くて、秘湯の雰囲気が味わえるので、 都会の人気温泉地なのだと思います。 その「有名料」が+αかもしれませんね。
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パンジー
at 2016-10-02 10:57
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四万温泉は、耳にはしても見た事も行った事のないところ。
とても興味深く、そしてある意味懐かしく拝見しました。 でも最後は頂けませんね。 昔ながら…を大事にし、御料理もそこそこ整っているだけに、 最後の最後に、なんとなく残念な想いが伝わってきます。 最近はいいお宿が林立し、いろいろ工夫なさる所が増えてきてるのにね。 やはり激戦区で無いゆとりなのでしょうか? 旅の余韻は大事です、改善して頂けるとありがたいお宿ですね。
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うつきよう
at 2016-10-02 23:56
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パンジー様、
ほんとうにおっしゃる通り! 思い出が寂しくなる帰りがけでした。 昔から四万温泉は内容の割りに高いイメージが付きまとっていましたが、 旅番組や秘湯番組にもよく登場しますし、 少々お高くてもみなさんいらっしゃるのだと思います。 近くに競争相手になるような温泉地もありませんし、 いってみれば「言い値」で泊まるようなものですものね。 サービスの改善を切に願いたいです。
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