<2017年2月11日>
『諧暢楼』 のさりげない入り口を入ると、とたんに隔絶された別世界に足を踏み入れた気分になります。 静かな通路を通って部屋へ。 玄関を入って正面に水まわり。 トイレは2ヶ所。 次の間に先月からベッドが入ったとのこと。 ベッドならいいのに、と思っていたので、これは嬉しい。 『福一』の大浴場が利用できるので、着替えて行きます。 バックヤードかと思えるような目立たないドアを出ると『福一』内の1階。 エレベーターで3階大浴場へ。 まだどなたも見えない大浴場前の湯上りどころの奥が女性用の浴室です。 脱衣所から浴室に入るところにシャンプーバー? 中にもみんな揃ってはいますが、 これは新しい試み! 老眼の進んだ私は眼鏡無しでは良く見えず、 中のもので。 向かって右に、茶色の「黄金の湯」。 左に無色透明の「白銀の湯」 露天風呂は「黄金の湯」です。 心なしか、いつにも増して濁りが濃い気がします。 部屋の露天に浸かっていると、 庭の片隅に大きな霜柱があるのに気がつきました。 食事は食事処「茶寮」に出向きます。 スタッフが迎えに来てくれます。 他のお客さんと会わないよう配慮されているので、ほんとうにかち合いません。 我が家の宿泊プランには、お料理ごとにお酒を合わせて出してくださる「マリアージュ」はついていませんので、今回も別途、つけてもらいました。 すべてワインを選んでくださっているとのこと。 以前に、ツレアイはアルコールはなんでも飲みますが、旅先では日本酒よりワインを好むことをお話したことがあるからではないかと思います。 食前酒は群馬の梅酒。 照明はあえて暗めに設定してあるそうです。 山菜はお肉や鯛に巻かれて天ぷらになっています。 野菜や海老も素揚げに。 エシャレットソースにくぐらせていただきますが、 ソース自体おいしいので ソースだけでもいけます。 ワインは白。 ワインは同じものをおかわり。 昆布締めの鯛をさっと焙って重ねてあります。 ふわふわ乗っているのは牛蒡。 ワインはあえて軽めの赤で。 青森産です。 牛ヒレ肉はレアとミディアムの中間くらいの焼き加減。 りんごのソースが良く合っています。 ここではあえて重めの白ワイン、 トパーズのような色のムルソーです。 あやめ雪蕪 という蕪の和え物。 さっぱりとしています。 熱々の河豚の小鍋。 柚子胡椒、ポン酢を好みで。 河豚もたっぷり入って美味しかった。 ワインはロゼのシャンパン。 きれいなピンク色の美味しいシャンパンでした。 この あめーらトマトと笹身の炊き込みご飯、 ほんとに美味しくて、おかわりしてしまいました。 かわいい器に入ったデザートは 晩白柚と苺にシャーベット。 デザートワインで〆。 穏やかでひそやかな雰囲気のなかで、見た目も味も楽しんで、美味しくいただいた夕食でした。 部屋に戻ると 作務衣と着替え用の浴衣が用意されていました。 作務衣を就寝用にして寝ます。 新しいベッドも好みの固さでした。 アイダーダウンの掛け布団も快適です。 <2017年2月12日> 朝起きて、外を見てびっくり! なんと雪! 朝食も昨夜と同じ「茶寮」で。 同じ部屋ですが、 窓辺の花は変わっています。 昨夜は撫子がメインでした。 3種の中から選んだトマトジュースとサラダをいただいていると、お膳が運ばれてきます。 少しずつ手の込んだおかずが並んで、 すっかり残さずいただきました。 美味しかったです。 チェックアウトは12時。 精算も部屋で。 目立たない出入り口からすっと出て、エンジンをかけてまわしてくださっている車にすっと乗って帰ります。 雪はほとんど融けています。 伊香保の坂を下りながら、現実に戻っていきます。
by spring-ephemeral
| 2017-02-17 01:22
| 宿を楽しむ~関東~
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Comments(8)
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よし坊
at 2017-02-17 09:01
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あめ〜ら とは静岡弁で「甘いでしょう」という意味なんです。「あめ〜ら?」聞かれたら「ウンあめ〜な」と答えるんです。
箱根ホテル小涌園は時代に合わなくなり 全室専用露天風呂付の高級宿に変わるそうです。 時代が大きく変わりますね。
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5月に母とクルーズをする予定でしたが、行きたくないと言いだしたのでキャンセル。
その代わりに 3月に広島近郊の温泉に行くことにしました。 もうこの時期ですから 予約が取れないかと思いましたが 平日だったのでなんとか思うような形の部屋が取れました。 うつきよう様の場合はご主人のお仕事がお休みの週末ですから 早い時期に計画を立てて、予約されているのでしょう。 奥様の気配りの賜物の温泉旅行ですね。
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うつきよう
at 2017-02-18 00:55
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よし坊様、
あめ~らトマト、群馬の温泉でお目にかかれるとは思っていませんでした。 炊き込みご飯でしたが、おいしかったです。 上田周辺の言い方ですと、「あめ~だず?」になります。 そうなんですか! 箱根も変わっていきますね。 どんな宿になるのでしょうね。
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うつきよう
at 2017-02-18 01:40
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shinmama様、
うちの母も、数日にわたるような旅行は躊躇するようになりました。 ここ2~3年、気力体力ともに年々弱くなっていくように思います。 それは自然なことで、しかたのないことだとは思うのですが、寂しいですね。 そうなんです。 我が家は週末、祝祭日の連休と、お盆の3日しか休みがとれないので、 逆にいうと、年間の日程が決まっているようなもので、予約も早くいれることができます。 旅行先、宿泊先は基本私の一存で、ツレアイの好みを加味しつつも、好きなように決めています(笑)
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パンジー
at 2017-02-19 10:27
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素敵なでも行きにくいお宿の紹介、ありがとうございます(笑)
毎度のことながら、ため息ものです。 いいお湯に素敵なお料理、行き届いたサービスと、完璧なお宿ですね。 でも一番興味津々は、 「お料理ごとにお酒を合わせて出してくださるマリアージュ」 強くないのに呑みたい口にはありがたいです。
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zuxtotabi at 2017-02-19 11:32
あのちょっとわかりにくい扉を入ると別世界。そうなんですよね。
次の間、ベットルームになったんですね。 お昼寝もできて良いですね。^^ お料理もさりげなく最上級の素材で、ですね。♪ 雪景色の庭も素敵です。雪見風呂ですね。
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うつきよう
at 2017-02-19 23:13
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パンジー様、
スミマセ~ン<(_ _)> 遠いところばっかりで・・・(笑) そうなんです。 このお酒の「マリアージュ」が楽しみで。 いろいろ味わえて、しかもハズレ無し。 これ、いいと思います。 遠いんですけど、ぜひお越しを!
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うつきよう
at 2017-02-19 23:44
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ニャン様、
分かりにくくて目立たない扉の向こうの別世界は、 知っていても、不思議な感じがしますよね。 今回も、気配はあっても、他のお客さんに会いませんでした。 ベッドが入ったんです! 畳にふとんがいい、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうけれど、やっぱりベッドが嬉しいです。 好きなときにごろり、とできますし、ちょっとひと眠りもできますものね。 ほんとにおっしゃる通りで、 上質な素材を、さりげなく、でも良く見ると、十分手をかけて作られているお料理だと思いました。 寝るときは星が出ていたのに、起きてみたら真っ白でびっくり。 思わぬ雪見風呂になりました。
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