湯宿 『嵯峨沢館』 は、伊豆半島のほぼ真ん中、三島と下田を縦に結ぶ中ほどに、狩野川に沿って佇む宿です。
10年ほど前にツレアイと来たころから、変わらぬ評価を保っています。
豊富な温泉、数ある湯処、おいしい食事。
伊豆に女子旅を計画したとき、真っ先に、こちらに泊まろうと思い当たりました。
<11月25日>昼食を済ませて下田を出たころから、雨が降り出していました。
河津七滝に寄ろうとも考えていましたが、雨脚も強くなってきたので、一路宿に向かうことにしました。
ロビーでお茶をいただきます。
お茶の後ろの器には鮎の形のおかきが入っています。
雨に濡れた木々の葉が、しっとり色づいて見えます。
案内されたお部屋は2階。 宿は狩野川に沿って建てられているので、どの客室も川に面しています。
小さな副室がついていました。
お茶は黒豆茶。
さて、着替えたら湯処めぐりに出かけます。 まずは貸し切り湯処 「四季の湯」。
↑左から ①
石楠花②
桔梗③
海石榴←④
薊(ジャグジー付き)
どれも無料で、「薊」は要予約
ひとつひとつ湯船や湯口の形が違います。
←⑤内湯
せせらぎの湯 ⑥貸し切り湯
花酔の湯→
夕食前はここまで。
夕食は食事処へ出向きます。
海のもの、山のものが彩りよく盛り込まれ、量も十分。
季節感とともに、満足満腹の食事でした。
そうそう、友人の前菜の、
黄身柿と
射こみ蓮根 が忘れられ、そこだけぽっかり空いていました。
係りの方に伝えると、少しして、お詫びにと別の2品と一緒に小鉢にして板前さんが持ってきてくれました。
珍しいことでしたが、ちょっとしたおまけになりました。
さて、寝る前に、女湯として入れるあと2つの湯処にでかけます。
←⑦内湯
夢告(むこく)の湯 ⑧露天風呂
寝覚の湯→
夜の写真はうまく写せませんでしたが、
どのお風呂もそれぞれに趣が異なっていて、飽きません。
熱めの源泉は、湯船で適温になり、本当にかすかな温泉のにおいとともに、肌に優しいあたりでした。
雨と風が一時強かったようです。
屋根があるのに、湯処へ続く渡り廊下が濡れていました。